先日紹介した海老名のイオンシネマの7番スクリーンで一回だけやるのを見つけたので、早速予約。会員登録しなくても発券出来るのがいいですね。久しぶりにシネスコープで映画を見ました。
賛否両論アリ、興行成績が伸び悩んでいると聞いている
「ジョーカー・フォリ・ア・ドゥ」(英訳して「Madness for two」→日本語訳で「2人のための狂気」)
この題名がこの映画の本質かというと個人的には疑問ですが、確かに主役2人がずっと出ずっぱり状態でいるものの、何故かこの恋愛に熱を感じなかったというのがまず違和感の一つ。もう一つはハーレクインのキャラが今までと違いすぎます。あのおバカで奔放な所が良いのに。
(スーサイド・スクワットより)
アーサー役のホアキン・フェニックスの演技は鬼気迫る感じでストーリーが一方向に向かう前作よりも難役であったろう作品を見事に演じていたと思います。レディ・ガガもさすがの貫禄(たぶんこの役では必要なかったかも)で一歩も引かなかったけれども、ハーレクインとしての本心が私には伝わらなかった。
前作が喜劇なら今作は悲劇。
そしてそもそも、彼は本当にジョーカーだったのだろうか?
ジョーカーの仮面をかぶってみたものの、なりきれずにアーサーに戻ってしまった哀れな男の物語なのか。ここら辺の想像力を掻き立てるという意味では、なかなか癖の強い監督さんですね。それっぽい仕掛けがあるのもまた良し。
劇中に出てきた歌は聞き覚えがある名曲が多かったと思います。(病院ではあるけれど、看守さんみたいな人の設定が歌が好きで更に上手)
- Burt Bacharachの『What the World Needs Now Is Love』
- Nick Caveの『Slap That Bass』
- 『When the saints go marching in (聖者の行進)
- 映画「The Band Wagon (1953)」より 『That’s Entertainment』他
- 『To Love Somebody』(歌はレディ・ガガ。原曲は1967年のビー・ジーズ)
- 『Close to You』(歌はレディ・ガガ。原曲は1970年のカーペンターズ)
- 『I’ve Got the World On A String』(歌はレディ・ガガ、原曲はフランク・シナトラ)
- 『That’s Life』(歌はレディ・ガガ、原曲は1966年のフランク・シナトラ)
などなど。個人的にはバンドワゴンの映画のシーンが見られてテンションが上がりましたw(フレッド・アステアのファンなのです。)
見た後に余韻に浸れ、思い返す事が出来た映画だと思います。あと、あの緊迫感は家庭のTV画面では出せない。劇場で見て良かったです。
アメコミの映画が増えてますが、基本的にDCとマーベルの2つ。参考書籍をば。